以前よりお世話になっているI様邸。
今回、外装改修工事を行わせて頂いたのでご報告になります。
まずは2階の屋根から。
既存は瓦葺きとなっていました。
棟の状態や並びも問題無く、瓦同士も接着されていて問題は無さそうでしたが、I様は地震が心配なので軽い屋根材に変えて欲しいとのご依頼でした。
befor
そこで瓦を下ろしてガルバリウム鋼板の軽い屋根材に変える工事を行いました。
まずはキレイに瓦を下ろし・・・
下地に構造用合板を貼りまして・・・
ガルバリウム鋼板の立平葺きを敷設し完成です。
これでかなり屋根を軽くすることが出来ました。
ちなみに瓦屋根は42kg/㎡、板金屋根は5kg/㎡と言われていますので、
今回の工事でおおよそ1550kg、屋根が軽くなっています。
頭の上に重い物があると無いとでは地震の際に大きな差があるのは明白です。
若しもの際の倒壊のリスクを下げられたと思います。
次に1階の屋根と霧除けです。
既存は亜鉛板金に塗装をしてあったのですが、経年劣化で一部が剥離していました。
まだ前回の塗装から8年程度という事で新しかったのですが、亜鉛板金は塗装と相性が悪いので、日当たりの良い場所は塗装が浮き、徐々に剥がれてしまいます。
塗装がしっかり密着する屋根材なら塗り替えで済ませるのですが、今回は相性が悪いためガルバリウム鋼板にてカバー工法を行いました。
置き型バルコニは床を外して下まで敷設してあります。
霧除け(庇)は劣化が酷い部分東側と西側のみカバーしました。
最後に外壁の塗装です。
当初は屋根替えのみの予定でしたが、庇を治すためには足場が必要。
せっかく足場を掛けたなら他の工事も行わないともったいない。。。
との事から外壁塗装も行う事となりましたw
今後を考え、持ちの良いフッ素系の塗料を使っています。
befor
after
メインはグレージュ、軒裏周りはホワイト、建具関係はブラウン系で統一、樋や役物関係は屋根のガルバリウムに合わせてガンメタ系でまとめました。派手さはありませんが落ち着いた良い雰囲気になったと思います。
以上、長くなりましたがI様邸の外装改修工事のご報告でした。
当初は塗装が傷んだ屋根の貼替工事の予定だったのですが、結果的に外装一式を修繕させて頂きました。
工事の規模も工期も、また費用も大きくなりましたが、これで今後20年はメンテナンスがいらなくなったと思いますので、長い目で見ればコストを抑えることが出来たと思います。
最後にI様、今回も大変お世話になりました。
引き続きよろしくお願いいたします。